R32に比べて大柄なボディはさまざまな意見もありますが、性能面については正常進化といえるR33スカイライン。
大柄のボディは安定感と居住性が増し、2.5Lまで排気量が拡大されたエンジンは走りの質をさらに向上させました。
こちらではR33の魅力やスペックについて、スカイライン・GT-R買取日本一を目指しているスマイルワークスが迫ります。
R32では、徹底的なダウンサイジングによって軽快なハンドリングを得ましたが、R33では再びボディの大型化が進みました。
ボディはR32と同様に2ドアクーペと4ドアセダンのラインアップ。
そのデザインに賛否両論ありますが、居住性や安定性という面では確実に進化しています。
車重自体は1360kg(※GTS25tタイプM)とR32並みに抑えられています。
大人が無理なくリヤシートに座れるだけの居住空間も確保されて利便性が向上。
立ち位置としては、マーク2/チェイサーのツアラーVシリーズのようなスポーツセダンという印象が強くなりました
エンジンラインアップはRB25DET/RB25DE/RB20Eとなり4気筒モデルが廃止されました。
メインは2.5Lで、その中でも過給機付きのRB25DETは250psを発揮してよりパワフルに。
排気量アップの恩恵もありブーストアップで300ps、タービン交換で400psオーバーを狙えるポテンシャルを秘めています。
R32からR33へのモデルチェンジで大きく変わったのがボディサイズとエンジン。
ボディサイズに加えて、ホイールベースも長くなっていることがわかります。
サイズ面は好みがわかれる部分ですが、それ以外の部分は確実に高性能化が進んでいます。
R32 GTS-t タイプM (HCR32) ※1992年式・最終型 |
R33 GTS25t タイプM (ECR33) ※1997年式・最終型 |
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4650×1690×1385mm | 全長×全幅×全高 | 4640×1720×1340mm |
2615mm | ホイールベース | 2720mm |
1460/1460mm | トレッド前/後 | 1480/1470mm |
1350kg | 車重 | 1370kg |
RB20DET | エンジン | RB25DET |
215ps/6400rpm | 最高出力 | 250ps/6400rpm |
27.0kgm/3200rpm | 最大トルク | 30.0kgm/4800rpm |
(FR)独立懸架マルチリンク | サスペンション前/後 | (FR)独立懸架マルチリンク |
(FR)205/55R16 | タイヤサイズ前/後 | (FR)205/55R16 |
標準モデルの発売から1年5カ月遅れで発表されたGT-R(BCNR33)。
現在でもスポーツカーの指標になっているドイツのニュルブルクリンクでテストを繰り返し、プロトタイプモデルで7分59秒という8分切りを記録。
前モデルとなるBNR32に比べて21秒の短縮に成功したことで話題になりました。
珠玉のエンジン「RB26DETT」やハイパワーを確実に路面に伝える4WDシステム「アテーサE-TS」といった基本設計はBNR32と同様だが、ECUを8ビットから16ビットに変更し、ブースト圧を高めることで最高出力280ps/最大トルク37.5kgを発生。
BCNR33はル・マン24時間耐久レースなどにも参戦しています。
ストリートシーンに目を移せば、大柄なボディの安定感や空力のよさを活かして最高速シーンなどで高い性能を発揮!
スカイライン発売40周年を記念して、専用フロントエアロバンパーや大型リヤスポイラー、サイドシルプロテクター、リヤアンダープロテクターなどを装備した特別仕様車です。
RB25DETをベースにレイニックがチューンを施した「RB-XII」ユニットを搭載し、300psを発揮する日産プリンス神奈川のみで販売された「280TYPE MR」。
ニスモのコンプリートカー「NISMO 400R」に搭載されているRB26DETT「RB-X GT2」と同様のクランクシャフトやコンロッドなどが組み込まれ、2771ccまで排気量を拡大。
ただしタービンが純正なので、エンジン性能を引き出すにはタービン交換が必須。
標準のR33スカイラインは特別仕様車が少なめですが、GT-Rに目を向けると「Vスペック」「VスペックN1」のほか、ル・マン参戦記念に販売された「LMリミテッド」、4ドアボディのGT-R「スカイラインGT-Rオーテックバージョン 40th ANNIVERSARY」、400psを発生する「NISMO 400R」など、さまざまなバリエーションがあります。
ボディが大きくなり、ホイールベースが伸びたことで軽快さがなくなったといわれるR33ですが、その大きなボディは空力性能に優れ、また長くなったホイールベースは安定感を生みました。
空力性能についてR32/R33/R34GT-R、また比較用に空力性能がよいといわれているフェアレディZ(Z33)の空気抵抗係数を一覧にしてみました。
車種 | 空気抵抗係数(Cd値) |
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R32GT-R(BNR33) | 0.4 |
R33GT-R(BNCR33) | 0.35 |
R34GT-R(BNR34) | 0.39 |
フェアレディZ(Z32) | 0.31 |
R32~R34の中で、R33のCd値が一番低いことがわかります。
一概に空気抵抗値だけでは最高速を語れませんが、やはり少しの差が結果に直結するチューニングカーの世界、特に最高速アタッカーにR33のボディは魅力的なものでしょう。
大柄なボディと長いホイールベースは、角度を付けた派手なドリフトにもうってつけということで、タイプMなどはチェイサーやマーク2などのツアラーVとも比較されるように。
また、発売当時は人気が低かったこともあり、比較的ノーマルに近く、ボディの状態がいい車両も多いため、最近では人気が高まっています。
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